長野で鑑賞して以来、宮原知子選手からも目が離せない。
以前演技に感じた教科書的なつまらなさは、いつの間に消えたのか。
今、私が彼女に抱いているイメージを、一言で表すなら「貴婦人」。
年齢や姿形を捨て去った、静かで強かな女性の気品を感じる。
この種の気品を感じさせる人は、珍しい。
荒川静香さんに、少し似ているかもしれない。
彼女の演技を見ると、私はハンサムで清廉な気品を感じたものだ。
宮原知子選手の場合、女性性を色濃く表しながら、凛として気品がある。
とても素敵だ。
磨き抜かれた魂が、氷上で静かに光り輝いている。今が一番美しい。
放送されたザアイスでの宮原知子選手の演技を見て、そう思った。