2020-07-01 背中で語る 背中で語るなんて、いつの時代の役者のことを言うのだろう。 今ハマっている「雲霧仁左衛門」、中井貴一の素晴らしき演技。 軽妙に社食の紹介をしているだけじゃなかったのねというギャップもまたいい。 かっこいい「おカシラ」をいつだって望んでいるけれど、 ピタリとこの役をできる人は少ない。 手垢のついた顔をしている人はダメだし、 動作がうるさい人も向かない。 静かでいることが演技になるというのは、凄いものだ。 沈黙は金、 沈黙できる役者にも台本にも、ささやかな視聴者の一人として金星を差し上げたい。