拍手には、質がある。
拍手の温度は、とてもあからさまに心をあらわす。
たくさんの拍手を聴くパフォーマーは、
感動という形のない現実を、確かに受け取る。
例えば全てが100%に遂行された状態での拍手、という外形的な現実。
これをある人は感動の嵐と言うかもしれない。
だがリアルは常に人の心にある。
合理的、外形的な達成は、人の心には繋がらない。
あたりまえのひとりの人間として
この五感の生身の感覚なくして、真なる現実など見つかりはしない。
リアリティ、私自身へのフォーカスこそ、最後の砦ではないか。
私が、研ぎ澄ますべきなのは、この「現実感」だ。