2018-09-06 名前のない人 私にとって忘れられない人は、しばしば名前も知らない人だったりする。 例えば、小学校の頃に毎日登下校のたびに挨拶してくれたおばあちゃん、とか 電車で倒れた時に介抱してくれた人、とか。 進路に躓きかけたときに、ただ話を聞いてくれた人とか。 名前のない手が、自分を支えてくれたことを、 ずっと忘れないだろう。 暖かかった手のぬくもり、 声、 顔、 あの頃の日々とともに、忘れられない。 私は誰かのための、名前がない手になれているだろうか。 なろうとしているだろうか。