自らを省みることのない人間は、
死線を越えても、下劣さをさらけ出して平然とする。
自分の心の声を聞かなければ、
他人の尊厳を知ることはない。
自らの言葉や行動で、自他ともに生かし生かせる人というのは、
頑なまでに自分の心に忠実だ。
真心に沿って生き、
他人や権力の空気を読むことや、非合理な時代の常識に惑うことがない。
そして、残念なことに、
そういった人は決して多くはないのだ。
だからいつの時代でも、同じ忖度を、同じ無責任を、繰り返すのかもしれない。
終戦の日のNHKノモンハン特集を見て、そう思った。